初飛行 : 2003年
運用開始 : 2008年
中華人民共和国がソビエト連邦のIl-76を母機として開発した早期警戒管制機
ソビエト連邦にもIl-76を母機とする早期警戒管制機としてA-50が存在するが
本機のシステムは中国にて開発されている
KJ-2000の機体はA-50と同じIl-76MDで
ロシアから購入した機体にイスラエル製のEL/W-2090 Palconフェイズドアレイ・レーダーを搭載する予定で
1999年からイスラエルへ改修作業に出していたが、アメリカの圧力により改修作業は中止され
どうにか機体は返還されたもののレーダーは調達出来ず
中国の第38研究所が開発したK/LLQF01を搭載する事になった
このレーダーはアクティブ式のAESAレーダーであり
これを3基三角形状に配置した事でE-767やA-50など他国のAWACSとは違い
レドームは回転を必要としないためロートドームを採用せず固定式なのが特徴
戦闘機サイズの目標を低高度哨戒で470km、高高度哨戒で1,200kmの距離から探知でき
同時に60-100個の目標の追尾が可能であるとされる
KJ-2000は初期は問題が多かったものの
度重なる改良によって性能は限りなくイスラエルのEL/W-2090に近づいていると評価されている |