初飛行 : 1975年2月22日
運用開始 : 1981年
スホーイ設計局が開発した攻撃機で
アメリカの
A-10の影響を受け開発が開始された機体
近接支援用の亜音速航空機であるために、主翼は直線翼に近く
前縁の後退角は19度、後縁の後退角はつけられていない
主翼配置は肩翼でエンジンも主翼付け根にあり、
A-10の競争試作機であるYA-9と大まかなレイアウトが似ている
固定兵装はAO-17A 30mm2砲身機関砲1門、最大4400kgまで爆弾などを搭載できる
搭載エンジンはトゥマーンスキイR-195。
燃料効率は悪いものの、燃料に地上車両が使用するガソリンやディーゼル燃料を使用可能で
地上部隊との連携を容易にする工夫がなされている
また、操縦席をチタン合金で補強し、徹底的な防御手段を講じている
アフガニスタン侵攻の初期には、スティンガーミサイルによる撃墜が相次いだため
両エンジンの間にチタン板を入れて
片方のエンジンが被弾しても、もう片方のエンジンが影響を受けないように改修した
ソ連時代Su-25は主にトビリシで製造されていたが
グルジア共和国の独立後もグルジアの首都となったトビリシで製造が続けられている
グルジアとロシアはアブハジアや南オセチアなどを巡って対立状態にあるが
グルジアはSu-25をロシアに輸出しており
特に、グルジア共和国独立時の紛争では同じ「赤い星」をつけた
ロシア、グルジア、アプハーズィヤ各軍のSu-25が、互いの陣営や町を攻撃しあうという状況が生じたといわれ
誤認射撃による撃墜も何件か起きている
Su-25は現在ロシアでは主力攻撃機として用いられており
その他ウクライナやベラルーシなど旧ソ連諸国の他、アフリカや中東の数カ国で使用されている
ヨーロッパでは、ブルガリアとマケドニア共和国が2005年現在主力機のひとつとして運用が継続されているが
一方チェコとスロヴァキアではすでに退役している