初飛行 : 1990年4月13日
運用開始 : 2007年1月4日
スホーイ設計局が開発した戦闘爆撃機で
1980年代頃にSu-24の後継機となる戦闘爆撃機が必要になり
スホーイ設計局がT-10Vの計画名で、Su-27戦闘機の発展型として複座型のSu-34の開発を開始しました
ロシア空軍では、2000年代初頭まではSu-27IBの名称を、海軍型はSu-32の名称が付けられており
最終的にSU-24の後継機と分かるようにSU-34となった
この戦闘機は戦闘機としては特殊な装備が多く
まず、2名搭乗の複座座席は戦闘機形状の軍用機としては珍しい、サイドバイサイドの並列型となっており
本来単座戦闘機であったSu-27を無理やり横に広げたような形状は
プラティパス(カモノハシ)と呼ばれているので有名
乗員の搭乗は前脚後方にある乗降口からハシゴを使い、
床下ハッチから出入りするといった特殊な方法を取り
乗員区画は17mmのチタニウム装甲で保護され、高度3万フィートまでは酸素マスクが必要ない程度に与圧されている
さらに、座席後方には
電子レンジや冷蔵庫を備えた簡易キッチンとトイレがあり
左右席間に身を横たえることで交代で仮眠を取ることも可能だとされる
また射出座席には長時間飛行の疲れを癒せるように、マッサージ機能が備わってる等
戦闘機というよりも純粋な爆撃機のようになっているのが特徴
このように大変興味深い機体ですが、開発は難航しており
1997年頃に先行量産機4機が製造され12機が発注された物の、資金難を理由に一旦は製造が停止され
2000年9月には資金調達が可能となり製造が再開されて
ロシア空軍では2009年中に第2段階の試験飛行を終了させ
2010年に24機編成の最初の実戦飛行隊1個を編成して、2015年までに58機が整備される予定
海軍型のSu-34FNはロシア海軍の購入が決まらず、生産と配備の予定は立っていない