[GTA V] McDonnell Douglas C-17 Globemaster III

初飛行 : 1991年9月15日
運用開始 : 1993年7月14日

マクドネル・ダグラス社が製造し、アメリカ空軍が保有・運用する、主力の軍用大型長距離輸送機
C-5に近い大型貨物の長距離空輸能力と、C-130戦術輸送機並みの短滑走距離での離着陸が可能な性能を持つ大型輸送機となっている

C-141の後継として、アメリカ合衆国本土から前線未整備小型飛行場に物資を大量輸送するのが目的の米次期輸送機計画C-Xによって生み出され
アメリカでは空軍に配備しているほか
平和維持活動や人道支援による軍の海外派遣が世界的に増えたことからその長距離・大型輸送能力が評価され、他国でも採用が広がっている

しかし、国際的な軍事費削減の動きなどを受け
2013年9月18日、ボーイング社は受注済みの22機が完成する2015年をもってC-17の製造ラインを閉鎖する計画であることを発表されている
アメリカ国内から中国脅威論が現実の問題として認識されるようになり
中東での多国籍軍による対テロ戦争が継続している事から生産の継続もしくは、C-5Mのように初期の生産分を近代化する改修工事工程を設ける提案がなされている
C-X計画の性能要求は厳しく、未舗装の3,000フィート滑走路で離着陸が可能で25m幅での転回機能を求められていた為
開発目標をおおむね達成しているC-17はその性能に高い評価が与えられており、近年のアメリカ軍の中東展開には、欠かせないものとなっている

最大ペイロードでの航続距離4,440km、離着陸距離910mでSTOL性能も確保している
C-17は太い胴体とともに横に突き出したスポンソン部に、車輪を収めることで大きな貨物の搭載を可能としている
コックピット内部は広く、2名のパイロット席後部の2名分の追加乗員席に加えて、ギャレーや2名分のベッドが備えられている
計器は4基の多機能ディスプレイを備えたグラスコックピットとなっており、輸送機としては世界で初めてヘッドアップディスプレイを採用している
操縦装置はフライ・バイ・ワイヤで、従来の操縦輪ではなくセンター配置の操縦桿を採用している