初飛行 : 1986年12月11日
運用開始 : 1988年
マクダネル・ダグラス社(現ボーイング社)が
F-15を元に開発した戦闘爆撃機
F-111の後継機として開発され、
F-15の改良・派生型で、第4.5世代ジェット戦闘機に分類される
1986年の初飛行後、1989年より量産機の運用を開始し、湾岸戦争やイラク戦争などの実戦にも参加している
F-15B/Dとの外見の差はほとんどないが、搭載量の増加や機体寿命の延長のための再設計は機体構造全体の6割に及び
電子装置類の大幅な更新も考え合わせると、内部はほぼ別の機体となっている
構造変更による機体フレームの重量増は、チタニウム比率を増加する事によりF-15Dの60lb(約30kg)増に抑えている
コンフォーマルタンクと呼ばれる固定増槽を装備した副次効果でハードポイントが増えている事や
F-15譲りの充分な余剰推力により発揮される兵装搭載量の大きさ
及び、同じく
F-15からそのまま受け継いだ対空戦闘能力が大きな特徴といえる機体である
F-15はパイロンにミサイルを搭載しないが、爆弾と増槽についてはどちらをパイロンに装着するかの選択肢となる
アメリカ空軍では、搭載可能兵器の多様性と大搭載量への評価から
F-22や
F-35Aと共に主力戦闘爆撃機として2035年まで全戦力を運用し続ける予定
輸出向けの生産は現在も続けられている